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Yamareco

記録ID: 432106
全員に公開
山滑走
剱・立山

室堂から雄山、山崎カール、浄土山、タンボ平滑降

2014年04月19日(土) 〜 2014年04月20日(日)
 - 拍手
Nishiden その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:59
距離
12.2km
登り
969m
下り
1,592m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

19日: 室堂ターミナル10:00-11:05一ノ越11:50-12:59雄山13:46-14:24一ノ越下標高2600m(シール装着)14:39-15:26浄土山南峰

20日: 浄土山南峰6:44-6:47龍王岳手前のコル6:56-7:02龍王岳7:13-7:16コル7:24-7:39一ノ越・東一ノ越間トラバース道(標高2600m)-8:24東一ノ越8:48-9:42黒部平手前スキー脱着9:45-9:50黒部平
天候 19日: 晴れ、20日: 曇り
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
山崎カールは午後、タンボ平は午前中の滑降だったがいずれもアイスバーンではないものの上部ではかなり硬い雪面だった。
東一ノ越へのトラバース道は雪上と露出が半々、雪上スキーのときはエッジ外さないように注意、自信のない人はアイゼン歩行が無難。
天気は最高の室堂を出発
2014年04月19日 10:01撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/19 10:01
天気は最高の室堂を出発
一ノ越に近づくと雪が増々硬くなる。
2014年04月19日 11:03撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/19 11:03
一ノ越に近づくと雪が増々硬くなる。
一ノ越山荘と龍王岳
2014年04月19日 11:03撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/19 11:03
一ノ越山荘と龍王岳
雄山への登り道から山荘を見下ろす。浄土山、龍王岳はまだ自分より高い。
2014年04月19日 12:09撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/19 12:09
雄山への登り道から山荘を見下ろす。浄土山、龍王岳はまだ自分より高い。
ここは二ノ越、室堂平、奥大日岳、大日岳をバックに頑張る。
2014年04月19日 12:32撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/19 12:32
ここは二ノ越、室堂平、奥大日岳、大日岳をバックに頑張る。
雄山に到着、御前沢を滑り始めたスキーヤーを見下ろす。
2014年04月19日 13:03撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/19 13:03
雄山に到着、御前沢を滑り始めたスキーヤーを見下ろす。
雄山の神社山頂から、社務所と薬師岳方面。
2014年04月19日 13:04撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雄山の神社山頂から、社務所と薬師岳方面。
真砂岳、別山の上に剱岳。
2014年04月19日 13:04撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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真砂岳、別山の上に剱岳。
社務所の裏手から山崎カール源頭に乗り移る。
2014年04月19日 13:46撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/19 13:46
社務所の裏手から山崎カール源頭に乗り移る。
山崎カールのろうそく岩、岩の周りは登って来た人たち。
2014年04月19日 13:55撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/19 13:55
山崎カールのろうそく岩、岩の周りは登って来た人たち。
浄土山南峰から二日目の出発。
2014年04月20日 06:39撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 6:39
浄土山南峰から二日目の出発。
龍王岳へちょっと寄り道
2014年04月20日 07:01撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 7:01
龍王岳へちょっと寄り道
龍王岳からの剱岳、毛勝三山
2014年04月20日 07:01撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 7:01
龍王岳からの剱岳、毛勝三山
雄山とその下に雄山谷
2014年04月20日 07:01撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 7:01
雄山とその下に雄山谷
槍ヶ岳、赤牛岳等々
2014年04月20日 07:02撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 7:02
槍ヶ岳、赤牛岳等々
五色ヶ原から薬師岳へ
2014年04月20日 07:02撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 7:02
五色ヶ原から薬師岳へ
龍王岳の取り付きに戻って来た。
2014年04月20日 07:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 7:12
龍王岳の取り付きに戻って来た。
龍王岳北沢を滑る
2014年04月20日 07:25撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 7:25
龍王岳北沢を滑る
御山谷に下りて東一の越へのトラバース道に乗る。後は龍王岳。
2014年04月20日 08:16撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 8:16
御山谷に下りて東一の越へのトラバース道に乗る。後は龍王岳。
龍王岳カッコいいです。
2014年04月20日 08:23撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 8:23
龍王岳カッコいいです。
東一の越に出てタンボ平を見下ろす。
2014年04月20日 08:34撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/20 8:34
東一の越に出てタンボ平を見下ろす。
雷鳥出現
2014年04月20日 08:46撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 8:46
雷鳥出現
かなり小さい、若い雷鳥だった。まだ8割方白い。
2014年04月20日 08:47撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 8:47
かなり小さい、若い雷鳥だった。まだ8割方白い。
タンボ平の滑降開始。
2014年04月20日 08:51撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 8:51
タンボ平の滑降開始。
広い広いタンボ平の斜面
2014年04月20日 08:55撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 8:55
広い広いタンボ平の斜面
デブリと格闘するDちゃん
2014年04月20日 09:13撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/20 9:13
デブリと格闘するDちゃん

感想

 アルペンルート全線開通後初の週末、満を持して室堂からの1泊山スキーに3人で出かけた。

19日 夜行バスで東京から来たUさんを朝富山駅に迎えに行き、ケーブル立山駅に着いたのはケーブル始発の7時を少し過ぎていて、窓口は混んでなかったがケーブルの乗車時間は8時20分になった。立山駅は曇っていたが、ライブカメラで弥陀ヶ原から上は晴れと分かっていた。期待通りバスは雲の上に抜け、雲海を下に見下ろすようになり、立山が輝く室堂ターミナルに到着。

 室堂ターミナルに着くと早速登山届の提出を求められた。ビーコン等の装備も質問された。あらかじめ計画書を印刷して持って来たので、それを提出して速やかに通過した。ターミナル内は人で溢れている。

 先ずは一ノ越へ。室堂から既に小屋は見えている。トレースは2,3本出来ていて前に人がいないのを選ぶが、その内後について歩くようになった。今日の雪は硬く、トレースを外すとスキーが食い込まなくてトラバース斜面ではしんどい。

 祓堂辺りで、Dちゃんは雄山に行かずに直接浄土山に行くと言って別れ、二人で一ノ越を目指す。小屋が近くなるとさらに雪が固くなるが、どうにかアイゼンを使わずに、強風吹き抜ける一ノ越に到着。

 一ノ越からはツボ足アイゼン・ピッケルで、板を担いで雄山へ登る。Uさんアイゼンの調整が不調でやや時間を要した。一ノ越での強風は、ザックに板が着いていると振られて苦しいほどだったが、上に登った方が多少は風が和らいで助かった。1時間ちょっとで雄山の社務所に到着。3003mの社殿で絶景を楽しみ、補給もしてしばしのんびりした。

 さて山崎カールへの滑降に移るのに、以前は社務所の北側トイレの所から裏に回れたのだが、トイレが新式に改修された関係で通れなくなっていた。改めて南側から回り込み、滑降モードに切り替え、山崎カールに斜滑降で入って行く。

 山崎カール上部の雪面はやはり硬く、Uさんは普通のターンは無理と、斜滑降キックターンの作戦で行くが、キックターンを失敗してもかなり滑り落ちてしまう。どうにかろうそく岩の下まで下りて一息、後はだんだん斜面は緩く、雪も軟らかくなって行く。標高2650m辺りからトラバースモードに切り替え、一ノ越方面へと山すそを回り、なるべく標高を下げないように斜滑降を心掛ける。ほぼ祓堂の位置で室堂からのトレースに合流し、ここで標高2580m。ここからシールを着けて浄土山南峰に登る。

 南峰への登りルートは、一ノ越からの稜線に上がっても良いのだが、クトーが要る様になる可能性が高いと思い、沢沿いルートを選んで北峰とのコルに達した。そこから緩い斜面を一息で、大学施設のある南峰に到着。五色ヶ原、薬師岳方面の眺めが新鮮で美しい。


20日 夜中に一時ガスって吹雪気味の時もあったが、夜明け後は薄曇りで視界は利いた。浄土山南峰から、スキーを履いて出発するが、あっという間に龍王岳の取り付き地点に着いて板を外す。荷物とスキーを置いてアイゼン・ピッケルでちょいと龍王岳まで、ものの5、6分ほどで登れてしまう。それだけでも下とは景色は違う、360度の展望を楽しんでデポ地に戻り、ここから滑降で雄山谷方面へ。ここも上はカリカリの急斜面で慎重に下りる。

 御山谷が見え始める所まで下りて来ると、一ノ越の小屋が自分たちより高く見え、これから行く東一ノ越へのトラバースルートも見渡せる。一の越側に一旦回り込んでトラバース道に合流し、長い斜滑降となる。斜面はかなり急で右に落ちており、スリップするとかなり落ちそうだ。雪もガリガリだし。中ほどで雪が切れて露出した夏道に乗り、以後雪上、路上の切り替えが何度もある。NishidenとDちゃんは板の脱ぎ履きを繰り返し、Uさんはツボ足アイゼンで確実に歩いてきた。歩きが入ってから1時間弱で東一の越に到着、広々としたタンボ平の眺めに感嘆、南から見る雄山が見慣れない形だ。

 東一の越で休憩中、グァーグァーとの鳴き声で、おっ、雷鳥がいるなと思ったら、すぐ目の前を左から右へ水平に飛んで行った。50mも飛んだだろうか。飛んで行ったのと別の雷鳥が近くで見つかり写真が撮れた。体が小さめなので若い雷鳥なのか。まだ8割以上白い。

 休みの後タンボ平へドロップイン、最上部の急斜面は雪もまだ硬めだが、クラストでもなく、DちゃんとNishidenにとっては快適斜面の内、Uさんは長い斜滑降で頑張る。さてタンボ沢まで滑ってくると、その沢の雪崩のデブリが大規模で長く、これを避けるには下から回って越えてから登り返しが生じる。Uさんはこのルート、Nishidenはデブリの幅が最少と思われ、登り返しも少しで済む地点でデブリに突入、雪塊ゴロゴロをえっちらおっちら越えて通過した。DちゃんはNishidenより上で、登り返しが要らない位置でデブリに入ったが、Nishidenの倍くらいデブリの幅があって、却って余計に疲れる羽目になった。3人合流して後はほとんど緩斜面、ロープウェイ乗客の注目を浴びて(と勝手に思って)思い思いに滑って黒部平の駅の手前で滑降終了、板を担いで一頑張りで観光客大勢の黒部平に着いて行動終了。

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